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土地の一部を売って相続税を払う方法 ~世田谷区での現実的な選択肢とは?~

  • 2025.06.17
  • カテゴリ: 不動産相続コラム

親が世田谷区に土地を所有していた。
いざ相続してみると、不動産の評価額は高いが、現金がほとんど残っていない——。
そんなときに立ちはだかるのが「相続税の支払い」です。

世田谷区のように地価が高いエリアでは、現金化が難しい“土地資産”が相続税評価の中心になりがちです。
そこで有効な選択肢の一つが「土地の一部を売却して相続税に充てる」という方法です。

この記事では、土地を一部だけ売却して納税資金を確保する流れや注意点を、世田谷区の不動産事情と合わせて解説します。

【第1部】相続税が払えない!という現実

世田谷区の地価は東京都内でも高水準。
たとえば、成城・奥沢・深沢といった高級住宅街では、わずか30坪の土地でも路線価ベースで数千万円になることも。

このため、不動産を中心に相続した場合、相続税だけで1000万円以上が課税されるケースも珍しくありません。
しかし、遺族側にはその現金がない、という事態は日常的に起こっています。

実際、世田谷区役所にも「相続税が払えずに困っている」といった相談が多数寄せられています。

【第2部】土地の一部を売るという選択肢

不動産を売却するというと「全部手放さなければいけないの?」と思いがちですが、
世田谷区のように大きな敷地を複数筆(地番)で所有している場合、一部を分筆して売却するという方法があります。

たとえば、80坪の土地を2筆に分け、40坪だけ売却することで納税資金を確保し、残りは保有し続けるという形です。
これにより、家族の生活基盤を守りながらも納税という責任を果たすことが可能です。

【第3部】分筆・売却の具体的な流れ(世田谷区の事例)

① 【分筆の可否確認】
まずは土地家屋調査士に依頼し、地形・接道・法規制(建築基準法43条等)を確認。
世田谷区の多くは住宅地につき、道路に面していないと建築不可となる場合もあります。

② 【測量・分筆登記】
分筆には境界確定や測量が必要。世田谷区では古い宅地が多く、境界が曖昧なケースも。

③ 【売却活動】
不動産会社に依頼して販売開始。世田谷区は人気エリアのため、40〜50坪であれば住宅用地としての需要が高く、比較的早期に売却可能。

④ 【納税資金として確保】
売却代金から必要経費(仲介手数料・測量費・登記費用など)を差し引き、相続税納付に充てる。

【第4部】注意すべき税金とタイミング

土地を売って得たお金には「譲渡所得税」がかかります。
ただし、空き家特例が適用になれば、税金負担を軽減できます。

また、売却前に「小規模宅地等の特例」を適用すれば、相続税評価額そのものを減らすことができる可能性も。
これらの制度は、タイミングが非常に重要なので、世田谷区内の税理士に事前相談しておくのがベストです。

【第5部】土地一部売却を検討するときのチェックリスト

・所有土地の分筆が可能か(道路付けや形状)

・測量・登記費用を確認しているか

・売却後の譲渡税をシミュレーションしているか

・取得費加算の特例や小規模宅地等の特例の適用条件を把握しているか

・売却価格の見込みと売却期間の目安を把握しているか

・相続税の納付期限(10か月以内)に間に合うか

・売却後の生活設計(住み替え・管理)も検討しているか

・世田谷区内の信頼できる不動産会社・税理士に相談済みか
“土地だけ”の相続に悩んだら、まずは部分売却も選択肢に
世田谷区のように土地の資産価値が高い地域では、
「不動産を手放す=損」ではなく、「一部を活かす=守る」という選択肢があります。

土地を全部売るのではなく、“一部だけ売る”ことで、家族の暮らしや思い出を守りながら相続税を納めるというバランスのとれた方法です。

悩んだら、まずは専門家に相談を。
世田谷区の地域事情に詳しい不動産会社や税理士と一緒に、納税と資産継承のベストプランを見つけましょう。
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