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不動産の相続手続きにかかる期間は? 〜世田谷区の不動産相続で気をつけたい時間の壁〜

  • 2025.06.14
  • カテゴリ: 不動産相続コラム

親が亡くなり、実家や賃貸物件を相続することになった。そう聞くと、多くの方は「数週間もあれば手続きは終わるのでは?」と思いがちです。

しかし、特に世田谷区のように不動産評価が高く、相続人が複数いるケースでは、1年以上かかることも珍しくありません。

この記事では、世田谷区で不動産を相続する際にかかる期間の目安と、各フェーズで注意すべきポイントを5部構成で解説します。

【第1部】相続発生からの流れを時系列で把握する

■ 相続手続きの全体像(世田谷区の不動産を例に)

1.死亡届提出(7日以内)

2.戸籍取得・相続人調査(1〜2週間)

3.財産調査(1〜2ヶ月)

4.遺産分割協議(1ヶ月〜半年)

5.相続登記・名義変更(申請〜完了で2〜4週間)

→ 一連の流れには最低でも3ヶ月〜半年は必要。複雑な場合は1年以上になることも。

【第2部】遺産分割協議が一番の“時間の壁”になる

■ そもそも話がまとまらない

・相続人が複数(兄弟・姉妹・配偶者など)いる場合、意見が割れるケースが多数

・特に世田谷区のように不動産資産が大きい場合、「売る」「住む」「貸す」で方向性が合わない

■ よくある停滞要因

・相続人の一部が遠方在住

・被相続人の意思(遺言書)が不明確

・感情的対立(介護・同居・援助の不公平感)

→ 協議書の作成に時間がかかるため、ここで半年以上かかることも珍しくありません。

【第3部】世田谷区特有の“評価”や“調査”にも時間がかかる

■ 不動産の評価作業

・路線価・固定資産税評価額・実勢価格の調査

・世田谷区はエリアによって地価の差が大きく、評価に慎重さが求められる(例:成城と砧では2倍近く差がある場合も)

■ 境界線や接道状況の確認

・現地調査、土地家屋調査士による測量が必要なケースも

・私道・持分なし通路が絡むと調査や手続きが長期化する

■ 建物の老朽度チェック

・名義変更後にリフォームするか、売却するかを判断する上でも建物調査が必要

→ 世田谷区では「古くて広い物件」が多いため、調査フェーズだけで1〜2ヶ月以上かかることも。

【第4部】相続登記義務化と手続きのタイムリミット

■ 2024年4月からの相続登記義務化

・相続から3年以内の登記申請が義務に(不履行で過料の可能性)

・放置していると売却や利用ができなくなるリスクあり

■ 登記に必要な書類の準備

・相続関係説明図、遺産分割協議書、戸籍一式、不動産評価証明書 など

・書類不備で法務局から差戻しになるケースも(再申請に1ヶ月以上)

→ 世田谷区内でも、相続登記の相談が急増中。司法書士・行政書士への早めの相談が推奨されます。

【第5部】スムーズに進めるためのタイムマネジメントチェックリスト

◆不動産相続の時間管理チェックリスト(世田谷区対応)

・相続人全員の連絡先を把握しているか?
→ 連絡が取れない相続人がいると協議が進まない

・遺言書の有無を確認したか?
→ 公正証書・自筆証書を含めて原本を探す

・戸籍・除籍謄本の収集は始めたか?
→ 被相続人の出生〜死亡までが必要

・相続関係説明図を作成しているか?
→ 相続登記や協議書作成に必要

・不動産の権利証や評価証明を確保したか?
→ 世田谷区役所・都税事務所で取得可

・財産目録(不動産・預金・保険など)を作成したか?
→ 相続財産の全体像を把握するため

・分割協議の初回打合せを設定したか?
→ 相続人で意向を確認する場づくり

・相続税申告が必要かどうかを試算したか?
→ 税理士に早期相談するとスムーズ

・登記義務(3年以内)を認識しているか?
→ 期限を守らないと10万円以下の過料も

・司法書士・税理士への相談を開始しているか?
→ 書類準備・手続きに精通した専門家と連携
時間がかかるのが“普通”。だからこそ早めに動く
不動産の相続は、「思った以上に時間がかかるもの」だという前提を持つことが大切です。

世田谷区のように高額な不動産が多く、法的・評価的に確認すべきことが多い地域では、なおさら計画的な進行が求められます。

最初の一歩が遅れると、相続税申告や登記義務に間に合わないリスクも。

家族と話し合い、専門家と連携しながら、1つ1つの手続きを確実に進めていきましょう。

「動き出すのは、今この瞬間」がベストタイミングです。
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