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親から相続した土地の有効活用方法

  • 2022.08.12
  • カテゴリ: 不動産相続コラム

親から相続した世田谷区の土地を有効活用したい場合について考えていきましょう。

活用方法

世田谷区で相続した土地の活用方法は、以下のようなパターンが考えられます。

◆土地を貸す

【利用方法例①】
 ・月極駐車場、時間貸し駐車場
 ・資材置場、家庭菜園など
 【メリット】
 ・初期投資費用がほとんどかからない
  (時間貸し駐車場は、事業者が設備投資費用を負担してくれる場合と土地所有者が設備投資費用を負担する場合の2パターンがある)
 ・いつでも売却や自己利用などを検討することができる
 【デメリット】
 ・土地の固定資産税の負担が大きいため(減額措置なし)、収支はあまりよくない。

【利用方法例②】
 ・定期借地での土地貸し(倉庫用コンテナ、コンビニ、スーパー、保育園、介護施設など)
 【メリット】
 ・初期投資費用がない
 ・リスクを負わずに長期的に安定した地代収入を得ることができる
 ・前払い地代を受け取ることで、一時的に大きなお金を手にすることができる
 【デメリット】
 ・土地の固定資産税の負担が大きい(減額措置なし)
 ・賃貸借期間中は、自己利用はできず、売却する場合も所有権価格では売れない

◆建築や設備投資をして、建物の賃貸をする

【賃貸方法例①】
 ・自己投資をする倉庫用コンテナ
 ・店舗、ビル(事業用)、保育園、高齢者施設等の建築
 【メリット】
 ・長期的な資産運用が見込める
 ・エリアの特性にあった不動産活用が検討できる
 ・相続税の節税対策の効果が大きく見込める
 【デメリット】
 ・初期投資費用がかなりかかる
 ・長期的な借り入れの計画が必要になる
 ・長期的な賃貸運用計画になる(すぐに他の利用方法に変更することができない)
 ・投資回収するまで多大な時間がかかる
 ・土地の固定資産税の負担が大きい(減額措置なし)
 ・相続人が複数いる場合、将来の相続の分割で揉める可能性がある
 ・売却して換金しようとした場合、収益還元価格がベースになってしまうため、残債分が返済できない場合がある。

【賃貸方法例②】
 ・賃貸用マンション、アパート、賃貸併用住宅等の建築
 【メリット】
 ・長期的な資産運用が見込める
 ・好きなハウスメーカーや建築家で建物プランを検討できる
 ・相続税の節税対策の効果が大きく見込める
 ・新しい家に住むことができる(賃貸併用住宅)
 【デメリット】
 ・初期投資費用がかなりかかる
 ・長期的な借り入れの計画が必要になる
 ・長期的な賃貸運用計画になる(すぐに他の利用方法に変更することができない)
 ・投資回収するまで多大な時間がかかる
 ・相続人が複数いる場合、将来の相続の分割で揉める可能性がある
 ・売却して換金しようとした場合、収益還元価格がベースになってしまうため、残債分が返済できない場合がある。

【賃貸方法例③】
 ・戸建て賃貸(複数棟)の建築
 【メリット】
 ・長期的な資産運用が見込める
 ・好きなハウスメーカーや建築家で建物プランを検討できる
 ・相続税の節税対策の効果が見込める
 ・初期投資費用がアパートやマンション建築よりも抑えられることがある
・相続人が複数いる場合、将来の相続の分割で区画ごとに分割することができる
 (例えば相続人が3人いる場合、3区画にして3棟の戸建て賃貸を建築しておけば、将来はそれぞれに1棟ずつ、相続させることができる)
 ・1区画だけ売却ができるなど、いざというときに換金しやすい。
 【デメリット】
 ・長期的な借り入れの計画が必要になる
 ・長期的な賃貸運用計画になる(すぐに他の利用方法に変更することができない)
 ・投資回収するまで多大な時間がかかる

有効活用にかかる費用

世田谷区で相続した土地の有効活用にかかる主な費用としては以下のものが挙げられます。

【必ず発生するもの】
・相続登記費用(相続で取得した場合)
・固定資産税、都市計画税

【土地や建物を賃貸する場合に発生するもの】
・不動産仲介業者への仲介手数料(募集家賃の0.5〜1ヶ月分+消費税)

【その他】
・土地の整地費用(土地がすぐ使える状態でない場合)
・建築工事、設備投資費用(建築工事や設備費用の負担をする場合)
・融資関係費用(融資を利用する場合)
・建物の登記費用(建物を建築する場合)

有効活用検討の流れ

 土地は大きくわけると、①土地のまま賃貸をする、②土地の上に建物を建てて賃貸をするといった2パターンが考えられます。前者の場合はいわゆる土地貸しということになるので、初期投資費用はほとんどかかりません。その代わり、地代収入になるため、建物や設備に投資するよりも当然賃料は低くなります。
 
 「何かあったときには土地を売却して換金したい」といった方や「大きな収入は必要ないが、できるだけリスクは少ない中で安定した収入がほしい」といったニーズの方は①の土地貸しが向いているでしょう。
 
 後者は、建物建築などの設備投資を行うため、初期投資費用が大きくかかります。その代わり地代収入よりも大きな賃料収入を得られることができ、相続税の節税対策にも大きな効果を発揮します。土地の立地や特性にもよりますが、この土地を将来にわたって長く引き継いでいきたいとお考えの方や、できるだけ相続税対策に重点を置きたいというニーズの方は、後者の方法が向いているかもしれません。ただし、大きな設備投資を行うことになるため、事業を決定する前に将来の後継者となる人との話し合いは行うべきでしょう。
 
 同じ建築をするにしても、その土地に1つの建物を建てるのか、または戸建て賃貸などで複数の建物を建てるのか、それによっても将来の柔軟性が変わってきます。もし建築を検討する場合は、今後の不動産の運用計画や相続対策なども含めて、総合的に判断していくことが必要不可欠となります。新規で建築を検討する場合は、ハウスメーカーや建築会社に直接相談に行ってしまいがちですが、そこに最初に相談を持ち掛けると、どうしても建築することが前提の話になってしまいます。当然ですよね。ハウスメーカーや建築会社は、建築をして利益を上げることが目的の会社なのですから。
 
 ですから、もしどう活用すべきかどうか悩んでいる場合は、いきなりハウスメーカーや建築会社に相談にいくのではなく、まずは弊社のような公平な視点で判断できる不動産コンサルティング会社に、どのような目的で今後土地活用をしていきたいかを相談をしにいくことがベターだと私は思います。

土地を有効活用するにあたって用意しておきたい資料、書類など

世田谷区で相続した土地の有効活用方法を検討するにあたってご用意いただきたいもの
□ 最新年度の固定資産税の課税明細書
□ 土地の測量図(あれば)
ポイント
・土地の活用法は大きく分けると①土地のまま賃貸をする、②土地の上に建物を建てて賃貸をするといった2パターンが考えられる。
・できるだけリスクの低い活用を求める方は土地貸しが向いている
・もしどう活用すべきかどうか悩んでいる場合は、いきなりハウスメーカーや建築会社には相談にいかず、公平な視点で判断できる不動産コンサルティング会社に、どのような目的で今後土地活用をしていきたいかを相談をしにいくことがベター
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