コラム
うちは相続税ってかかるの?
- 2022.06.03
- カテゴリ:
不動産相続コラム
あなたの家は相続税がかかると思いますか?
実は相続税はほとんどの家ではかかりません。それは相続税には「基礎控除」というものがあり、それを超えることがなければ相続税はからないのです。
相続税の基礎控除とは?
基礎控除は、下記の計算式の通り、親の相続財産から「3000万円と法定相続人1人につき600万円」が控除されます。
◆相続税の基礎控除額の計算式
3,000万円+(法定相続人の数×600万円)
例えば
・法定相続人が1人の場合(相続人があなただけ)・・・3600万円
・法定相続人が2人の場合(相続人があなたと兄弟1人)・・・4200万円
・法定相続人が3人の場合(相続人が親とあなたと兄弟1人)・・・4800万円
が基礎控除額となり、法定相続人が多いほど基礎控除は多くなります。
相続税の配偶者控除とは?
「配偶者控除」とは配偶者が相続する財産が評価額1億6,000万円までなら税金がかからない、1億6,000万円を超えても民法で定められたとおりの相続分の範囲内であれば税金がかからない、という特例です。
ですから、どちらか一方の親がまだ生きている場合は、1億6,000万円までの財産であれば、それを生きている親に全て相続させれば相続税はかかりません。
ただ次の相続(二次相続といいます)を考えると、一度目の相続で残った親に全部相続をさせないほうがいい場合もありますので、そこは二次相続も含めた検討が必要です
相続税の税率は?
相続税の税率は最低10%~最高55%まで様々ですが、ただ単純に相続財産の総額に、この税率を直接掛けて計算するわけではありません。
各法定相続人が取得した財産額に対しての税率を計算し、さらにその際にも一定の控除額があるため、相続財産を分割すればするほど、相続税の負担は少なくなります。
こうしたことから、実はほとんどの家では相続税がかからなかったり、思っていたよりも相続税の負担が少ないことが多いのです。
ポイント
・相続税には「基礎控除」と「配偶者控除」がある
・相続税率は、各法定相続人が取得した財産額によって異なるため、単純に相続財産の合計額に税率を乗じるわけではない
・よって、ほとんどの家は相続税がかからない、または相続税の負担が少ないことが多い