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世田谷区新町で相続した不動産の売却とエリア特性 〜成熟した住宅街「新町」で考える、相続不動産の最適な活かし方〜

  • 2025.10.15
  • カテゴリ: 不動産相続コラム

世田谷区新町(しんまち)は、東急田園都市線「桜新町駅」や「駒沢大学駅」に隣接する住宅街で、
長年、世田谷区内でも安定した地価と人気を誇るエリアです。

駅に近い利便性と、周辺に広がる落ち着いた街並み、
そして教育・医療・商業施設のバランスが整った「暮らしやすい街」として、
ファミリー層やシニア層に根強い人気があります。

一方で、親の代から続く家や土地を相続した方にとっては、
「古い家をどうすべきか」「売るか残すかで家族の意見が割れている」
「相続税が高額で現金が足りない」
といった悩みも多く見られます。

この記事では、世田谷区新町の地域特性・不動産市場の動向・活用のポイントを踏まえて、
相続した不動産を「守る」か「動かす」かを判断するための実務的な視点を解説します。

世田谷区新町のエリア特性

■ 地理とアクセス

世田谷区新町は、世田谷区のほぼ中央に位置し、
最寄駅は東急田園都市線「桜新町駅」または「駒沢大学駅」。

・渋谷まで直通約10分

・二子玉川まで約8分

・世田谷通り・駒沢通り・環七通りが近く、車移動にも便利

「駅近+幹線道路アクセス+閑静な住宅地」というバランスの良さが、
新町の最大の魅力です。

■ 生活利便性

・スーパー:サミット、オオゼキ、ピーコック、成城石井などが徒歩圏内

・医療:駒沢病院、世田谷中央病院などの総合病院が近い

・教育:新町小学校、駒沢中学校、幼稚園や保育園も充実

特に、教育・医療・買い物のすべてが徒歩圏に収まる街として、
子育て世帯とシニア世帯の両方に支持されています。

■ 街の雰囲気

新町は、昭和期に整備された住宅街が多く、
低層の戸建や中規模マンションが整然と並ぶ落ち着いた街並みです。
桜並木のある通りや小公園も多く、「静かに暮らせる都会」という印象を与えます。

世田谷区新町で相続不動産を放置してはいけない理由

■ 1. 老朽化による資産価値の低下

新町の住宅の多くは築30年以上。
手入れを怠ると、

・外壁の劣化

・雨漏り

・庭木の越境

・害虫被害

などが進行し、資産価値が急速に下がります。

放置したままでは売却時の査定額が2〜3割下がることも珍しくありません。

■ 2. 固定資産税・都市計画税の負担

世田谷区新町は地価が高く、土地50坪クラスの住宅では年間10万円以上の固定資産税が発生。
空き家にしておくと、

・管理費

・清掃・草刈り費

・火災保険

なども重なり、「持っているだけで損をする」状態になります。

■ 3. 空き家対策条例・特定空家のリスク

世田谷区では、管理不十分な空き家を「特定空家」に指定する制度があり、
指定されると固定資産税の軽減措置が外れ、税額が最大6倍になることも。
特に新町エリアのような住宅街では、景観・防犯面の観点から行政指導が厳格です。

世田谷区新町の不動産市場動向

■ 地価・相場の目安(2025年時点)

・土地(1㎡あたり):100〜130万円

・戸建(30坪前後):8,000万〜1億3,000万円

・マンション(70㎡前後):7,000万〜1億円

新町は、桜新町や駒沢に比べると落ち着いた印象ながら、
「静かな環境を求めるファミリー層」からの需要が高く、価格は安定しています。

■ 売却事例

・新町1丁目(駅徒歩10分・築35年木造住宅) → 約9,200万円で成約

・新町2丁目(更地・45坪) → 1億3,500万円

・新町3丁目(マンション・築20年・80㎡) → 9,000万円前後

取引件数は多くありませんが、良質な住宅街としてのブランド性が強く、
「急いで売らなくても高値で売れる」傾向にあります。

■ 買主層

・ファミリー層(共働き世帯)

・近隣からの住み替え希望者

・世田谷区内で「静かに暮らしたい」リタイア層

他エリアと比べて投資目的の購入は少なく、実需(自宅用)中心の安定市場です。

相続した不動産を活かす3つの選択肢

① 売却で現金化して整理する

・相続税の支払いや管理負担を軽減できる。

・下手に放置するよりも、「早期に売却」することで高値を維持できる。

・世田谷区内の不動産会社に3社以上査定を依頼し、地元相場を確認することが重要。

② 賃貸活用で資産を維持する

・新町は治安がよく、賃貸需要が高い。

・築古住宅でも、リフォーム+貸家で月20〜30万円の収入が見込める。

・管理会社を活用すれば、遠方相続人でも運用可能。

③ 家族信託・共有整理で円満相続

・親が認知症になると、売却・貸出ができなくなる。

・家族信託を導入することで、子世代がスムーズに資産を管理可能。

・相続人が複数いる場合は、共有を解消して単独名義にすることが望ましい。

世田谷区新町で相続不動産を扱う際のチェックリスト

・ 相続登記を完了しているか(2024年以降は義務化)

・ 登記簿謄本・固定資産税評価証明書を取得したか

・ 建物の現況を確認したか(老朽化・境界・越境)

・ 固定資産税・都市計画税の納税状況を整理したか

・ 相続人間で売却・保有・賃貸の方針を統一したか

・ 不動産会社3社以上に査定を依頼したか

・ 専門家(税理士・司法書士・不動産コンサル)に相談したか

・ 世田谷区の空き家対策制度・補助金を調べたか

・ 将来の相続(二次相続)も見据えた対策を検討したか
世田谷区新町は「安定資産」だからこそ“動く勇気”が必要
世田谷区新町は、都心へのアクセス・治安・住環境のすべてにおいてバランスが取れたエリアです。
そのため、地価下落のリスクは低い一方で、相続後に放置してしまうと、
「税金だけ払い続ける負動産」になってしまう可能性もあります。

売却で現金化するのか、賃貸で収益化するのか、家族信託で守るのか——。
どの選択を取るにしても、早い段階で専門家に相談し、現状を把握することが最も大切です。

世田谷区の中でも「安定した価値を持つ住宅地」である新町。
今動くことで、次の世代に安心して資産をつなぐ準備が整います。
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