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世田谷の借地権を相続して「もっと早く相談すればよかった」事例 借地権は、時間が経つほど条件が悪くなることがあります
- 2026.02.17
- カテゴリ:
不動産相続コラム
世田谷で借地権のご相談を受けていると、ご相談のあとに、こんな言葉をいただくことがあります。
「もっと早く相談していればよかったです」
世田谷では、
・旧法借地権が多い
・長年住み続けている住宅が多い
・相続で初めて借地権を引き継ぐ方が多い
ため、借地権の扱いが分からないまま放置されるケース が少なくありません。
しかし借地権は、放置するほど条件が悪くなることがあるのが特徴です。
今回は、世田谷で実際によくある「もっと早く相談すればよかった」と言われる典型的な事例を紹介します。
相続後に空き家のまま5年間放置してしまったケース
世田谷区内で借地権付き住宅を相続したAさん。
・住む予定はない
・兄弟で共有名義
・とりあえずそのままに
という状態で、5年が経過しました。
その間に、
・建物の老朽化が進行
・雨漏り・設備故障
・庭の管理不足
結果として、「住める状態ではない」となり、売却価格は当初想定より大きく下がってしまいました。
借地権の場合、建物の状態が価格に直結するため、放置=資産価値の低下 につながります。
地主との関係が悪化してしまったケース
世田谷の借地権では、
・地代のやり取り
・更新
・管理
など、地主との関係が重要です。
Bさんのケースでは、
・相続後に連絡をしていなかった
・地代の支払いが遅れがちになった
その結果、売却のタイミングで地主から、
・承諾条件の厳格化
・高めの承諾料
が提示され、買主との話がまとまりにくくなってしまいました。
借地権は、「相続後の対応」が将来の条件に影響するという特徴があります。
共有名義のまま話し合いがまとまらなくなったケース
世田谷の借地権相続では、兄弟姉妹で共有になるケースも多くあります。
Cさんの場合、
・兄は売却希望
・弟は保有希望
という状況になり、話し合いがまとまらないまま数年が経過。
その間に、
・建物の老朽化
・固定資産税の負担
・管理の手間
だけが続き、結果的に全員が不利な状況になってしまいました。
借地権は、共有のまま放置すると、動かせなくなるリスクがあります。
売却のタイミングを逃してしまったケース
世田谷の借地権は、
・建物の状態
・更新時期
・地主条件
によって、売りやすいタイミングがあります。
Dさんのケースでは、
・更新前に売却を検討していれば条件が良かった
・しかし更新料を支払った後に売却
となり、実質的な手取りが減ってしまいました。
借地権は、タイミングによってコストが大きく変わるという特徴があります。
「よく分からないまま買取」を選んでしまったケース
世田谷の借地権は複雑なため、「早く整理したい」という理由で、買取を選ぶ方もいます。
Eさんのケースでは、借地条件の整理をしないまま、地主との確認もせず、提示された価格で売却。
後から、
・仲介で売ればもっと高く売れた可能性
・底地との一体整理の選択肢
があったことが分かり、
「もっと早く相談していれば…」
という結果になりました。
世田谷の借地権は「問題が起きてから」では遅いことが多い
今回の事例に共通するポイントは、
・ 空き家のまま放置
・ 地主との関係悪化
・ 共有名義のまま停滞
・ タイミングを逃す
・ 条件整理前の売却
という点です。
世田谷の借地権では、放置すると自然に良くなることはありません。
むしろ、時間が経つほど条件が悪くなるケースが多いのが実情です。
もし、
・相続した借地権をどうするか迷っている
・空き家のままになっている
・将来売却の可能性がある
という場合は、「売るかどうか」ではなく、
今の状態を整理するための相談をしておくことが、
将来の選択肢を広げる第一歩になります。