コラム
世田谷区の空き家は「古家付き土地」と「更地」どちらが売りやすい? 価格・スピード・税金から見る現実的な判断基準
- 2026.01.15
- カテゴリ:
不動産相続コラム
世田谷区で空き家を相続した方から、非常によく聞かれる質問があります。
「古い家が建ったまま売った方がいいのか」
「解体して更地にしてから売った方がいいのか」
どちらが“正解”なのか分からず、この判断で止まってしまう方は少なくありません。
結論から言うと、世田谷区では「ケースによって正解が変わる」 のが現実です。
・価格を重視するのか
・早く売りたいのか
・税金やリスクを抑えたいのか
この記事では、世田谷区の空き家を「古家付き土地」と「更地」で売る場合の違い を、実務目線で分かりやすく整理します。
世田谷区では「古家付き土地」で売れるケースが多い
まず知っておきたいのは、世田谷区では 古家付き土地として売却される事例が非常に多いという点です。
理由は明確で、
・買主の多くは土地目的
・建物の価値はほぼ見ていない
・解体は買主の自由にしたい
というニーズが強いからです。
特に、
・駅徒歩圏
・第一種低層住居専用地域
・整形地
といった条件の世田谷区の土地では、古家が建っていても購入判断に影響しない ケースが多く見られます。
「更地」のメリットは分かりやすさとスピード
一方で、更地には明確なメリットもあります。
◆ 買主がイメージしやすい
・すぐ建築できる
・解体の手間がない
・資金計画が立てやすい
このため、
・ハウスメーカー
・建売業者
・事業者
からの反応が早くなる傾向があります。
◆ 売却スピードを重視するなら有利
世田谷区でも、
・早く現金化したい
・共有名義で長引かせたくない
といった事情がある場合、更地の方が話が早く進む ことは確かです。
ただし「更地=高く売れる」とは限らない
よくある誤解が、「解体すれば高く売れる」という考え方です。
世田谷区の空き家では、必ずしもそうとは限りません。
◆ 解体費は売主負担
・木造:150万〜250万円
・鉄骨・RC:300万円以上
この費用をかけても、
・売却価格が解体費分上がらない
・結果的に手取りが減る
というケースも珍しくありません。
◆ 更地にすると税金が上がる
建物を解体すると、
・住宅用地の特例が外れる
・固定資産税が最大6倍
になる可能性があります。
売却まで時間がかかると、解体したことで逆にコストが増えるという本末転倒な事態も起こり得ます。
世田谷区の空き家で「古家付き」が向いているケース
次のような場合は、古家付き土地での売却が向いています。
・土地の立地条件が良い
・建物が未登記・境界未確定
・解体費を先に出したくない
・3,000万円特別控除を検討している
特に世田谷区では、古家付き売却+買主解体という形で、
・税制優遇
・費用負担の軽減
を両立できるケースもあります。
更地にした方が良いケースも確実にある
一方で、次のような場合は更地にした方が売りやすい ことがあります。
・建物が倒壊リスクレベル
・特定空き家・管理不全空き家に近い
・接道条件が複雑で現況だと説明が難しい
・事業者向けに売りたい
この場合は、
・行政リスクを下げる
・買主の不安を減らす
という意味で、先に解体するメリット があります。
世田谷区の空き家は「売り方」で結果が大きく変わる
世田谷区の空き家売却では、
・古家付き土地
・更地
のどちらが正解かは、一律ではありません。
・ 価格重視 → 古家付き
・ スピード重視 → 更地
・ 税金・費用重視 → 古家付き
・ リスク回避重視 → 更地
というように、目的によって選ぶべき売り方が変わります。
世田谷区の空き家は、「価値がある」
だから判断を誤りやすい。
でも判断次第で結果が大きく変わる不動産です。
大切なのは、「どちらが得か」ではなく、「自分の状況ではどちらが合っているか」を整理することです。
もし今、
・解体するか迷っている
・売却方針が決まらない
・このまま放置していいか不安
という状態であれば、それは 売り方を一度、冷静に整理すべきタイミング かもしれません。