コラム
世田谷区の空き家、5年放置するといくら損する? 「まだ大丈夫」が一番高くつく理由
- 2026.01.14
- カテゴリ:
不動産相続コラム
世田谷区で空き家を相続した方から、よくこんな声を聞きます。
「今は忙しいから、数年そのままでもいいかな」
「世田谷区だし、価値は下がらないでしょ」
確かに世田谷区は、都内でも不動産価値が安定しているエリアです。
しかし不動産相続の現場では、「5年放置したことで、想像以上に損をした」というケースを何度も見てきました。
この記事では、世田谷区の空き家を5年間放置した場合、実際にどれくらいの損失が出るのか を、できるだけ具体的な数字で解説します。
固定資産税・都市計画税だけでいくらかかる?
まず、何もしなくても毎年必ずかかるのが税金です。
世田谷区の一般的な戸建空き家の場合、
・固定資産税:年10万〜30万円
・都市計画税:年5万〜15万円
→ 年間:約15万〜45万円
これを5年間放置すると、
→ 75万〜225万円
になります。
さらに、管理不全空き家や特定空き家に近い状態になると、
・住宅用地特例が外れる
・固定資産税が最大6倍
となり、5年間で300万〜500万円超 になるケースも現実的です。
管理費・維持費は5年でどれくらい?
空き家は放置しても「勝手に維持される」わけではありません。
最低限の管理をした場合でも、
・定期見回り・管理委託:年6万〜18万円
・草木・雑草の手入れ:年3万〜10万円
・清掃・ゴミ撤去:年1万〜3万円
→ 年間:約10万〜30万円
5年間では、
→ 50万〜150万円
がかかります。
自分で管理した場合でも、時間・交通費・精神的負担という見えないコスト が確実に発生します。
建物劣化による「価値の目減り」はどれくらい?
世田谷区の空き家で、最も見落とされがちなのがこの部分です。
空き家は人が住んでいないことで、
・雨漏り
・カビ・腐食
・シロアリ
・外壁・屋根の急速な劣化
が進みます。
その結果、
「住める家」だったものが
「解体前提の古家」
に変わることも珍しくありません。
よくあるケース
修繕すれば売れたはずの家
→ 放置5年で解体前提
→ 解体費150万〜300万円が必要
これは“現金で失う損” ではなく、売却価格が下がる形での損失 です。
使えなくなる税制優遇でどれくらい損する?
5年放置で特に大きいのが、税制優遇を失うリスク です。
代表例が空き家の3,000万円特別控除 です。
期限内に売却すれば
→ 譲渡所得から3,000万円控除
5年放置で期限切れ
→ 控除なし
世田谷区の不動産では、税額差が 数百万円単位になるケースも珍しくありません。
「もう少し落ち着いたら売ろう」
この判断が、最も高くつく損失 になることがあります。
トラブル・精神的コストは数字以上に重い
5年放置すると、数字に表れない負担も確実に増えます。
・近隣からの苦情
・行政からの指導・通知
・兄弟姉妹との意見対立
・「どうするべきか」というストレス
世田谷区の空き家は、放置するほど「問題化」しやすい のが特徴です。
結果として、
・焦って不利な条件で売却
・買取しか選べなくなる
というケースも多く見られます。
世田谷区の空き家、5年放置の損失目安は「300万〜1,000万円超」
世田谷区の空き家を5年間放置した場合の損失を整理すると、
・税金:75万〜225万円
・管理費:50万〜150万円
・解体・価値目減り:150万〜300万円以上
・税制優遇の逸失:数百万円
→ 合計:300万〜1,000万円超
これはあくまで「よくあるケース」であり、立地や状態によってはさらに大きな差 が出ることもあります。
世田谷区の空き家は、
・価値がある
・だから放置しやすい
・でも放置の代償は大きい
という不動産です。
大切なのは、「今すぐ売るかどうか」ではなく、5年間でこれだけのコストを払う覚悟があるかを一度、冷静に考えることです。
もし今、「とりあえずそのまま」になっているなら、それは 一度、数字を出して整理すべきタイミング かもしれません。