相続した古美術品や骨董品の処分方法 〜世田谷区での相続に悩む方へ〜

• 2025.09.02
• カテゴリ： 不動産相続コラム

世田谷区は、文化人や芸術家が多く暮らしてきた地域であり、美術品や骨董品を所有しているご家庭も少なくありません。親や祖父母が趣味で集めてきた掛け軸、陶磁器、絵画、茶道具などが相続財産に含まれるケースは非常に多いです。

しかし、相続した美術品や骨董品をどう処分するかは悩ましい問題です。価値が分からないまま捨ててしまうと大きな損失につながる一方、保管を続けると維持費や管理の手間がかかります。さらに、世田谷区の相続税課税対象家庭では、美術品の評価や処分が税金計算に直結するため、安易に判断できません。

そこで今回は、世田谷区に不動産や資産を持つ方が知っておくべき「相続した古美術品や骨董品の処分方法」について、5つの視点から詳しく解説します。

第1部：まずは価値を把握することが第一歩

相続した美術品や骨董品を処分する前に、必ず「価値を把握」する必要があります。

・専門家の鑑定を受ける
　
世田谷区内や都心には、信頼できる美術商・骨董商が多数存在します。鑑定士に依頼して市場価格を把握することが重要です。

・証明書や付属品の確認
　
箱や由来を示す資料が残っているかどうかで、評価額が大きく変わります。

・税務署対応を見据える
　
世田谷税務署では、美術品を申告漏れすると後に調査で指摘されるケースがあります。申告が必要な場合は鑑定書を残しておくと安心です。