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三宿の「実家アパート・最後の1人が居座り」。立退料1,000万円の要求を『耐震正当事由&弁護士交渉スキーム』で完全打破し、更地1億円売却を達成した立ち退き解決ガイド

  • 2026.09.10
  • カテゴリ: 不動産相続コラム

今回の主人公は、都内のメーカーに勤務する長女のCさん(50代)。世田谷区三宿の住宅街にある、亡き父親が建てた古い木造アパート(敷地50坪、木造2階建て、全4戸)を相続しました。

三宿という抜群の立地にある敷地50坪。大手デベロッパーに更地として売却すれば「1億円」で即座に買い取ると言われていました。
アパートは築50年が経過して外壁はひび割れ、屋根は波打ち、いつ倒壊してもおかしくない危険な状態。4部屋のうち3部屋は父親の生前に退去が完了していました。

問題は、1階の1室に残った70代の男性住人でした。
約50年前の新築時から住み続けており、家賃は当時のままの「月額3万円」。
Cさんは菓子折りを持って頭を下げに行きました。「建物がいつ壊れるか分からず危険なので、解体させてほしい。引っ越し費用として50万円お包みしますので、退去していただけないでしょうか」

しかし、住人は菓子折りを突き返し、激昂したのです。

「ふざけるな! 俺は50年間、一度も家賃を滞納したことはない!
高齢の俺に今さら出て行けと言うなら、『立ち退き料として1,000万円』を耳を揃えて持ってこい!
払えないなら死ぬまでここに居座ってやる! 法律でも入居者の権利は守られているんだ!」

地元の不動産屋に相談しても「日本の借地借家法では、借主が拒否すれば裁判でも立ち退かせるのは不可能です。相手の言う通り1,000万円払うか、住人が亡くなるまで待つしかありませんね」と匙を投げられる始末。
家賃収入は月3万円ポッキリなのに、固定資産税と倒壊リスクだけを背負わされる。八方塞がりとなったCさんは、立ち退き紛争と不動産再生を専門とする窓口へ駆け込んだのです。

なぜ「借家人の立ち退き」は1,000万円の要求にまで発展するのか?

三宿、池尻、太子堂、三軒茶屋といったエリアに残る古い木造アパートでは、退去を巡る泥沼の金銭トラブルが頻発しています。

1-1. 借地借家法第28条の「正当事由」という鉄壁の壁

日本の借地借家法は、歴史的背景から「借主(入居者)」を極限まで手厚く保護しています。
大家が賃貸借契約の更新を拒絶したり解約を申し入れるためには、客観的に納得できる「正当事由」が必要です。単に「土地を売りたいから」「更地にしたいから」という大家側の経済的理由は、法律上正当事由とは認められません。

1-2. 正当事由を補うための「立ち退き料」のインフレ

大家側の正当事由が弱い場合、それを補うために「立ち退き料」を支払う必要があります。
しかし、明確な相場の基準がないため、ネットの聞きかじりの知識を持った入居者や悪質な知恵袋が「1,000万円取れる」と吹き込み、法外な金額をふっかけて居座るケースが後を絶たないのです。

王道の解決策:合法的に外堀を埋める『正当事由立証&福祉連携スキーム』

「1,000万円も払わずに、合法的に円満退去してもらう方法はないのか…」

悩むCさんに、立ち退き法務と不動産実務に特化した専門チームが提示したのが、感情的に対立することでもなく、1,000万円を払うことでもない、「一級建築士による耐震診断で『倒壊の危険性』を公的に立証して正当事由を確立し、弁護士を代理人として法的に適正な立ち退き料(約250万円)を算定、さらに高齢者向けの公的賃貸住宅への住み替えをセットで支援する」という最高峰の立ち退き解決戦略でした。

2-1. 【ステップ1:一級建築士による『耐震精密診断』の実施】

正当事由を法的に完璧なものにするため、一級建築士を現地に派遣。
建物の基礎、柱の腐食、耐震強度を公的に調査し、「震度5強程度の地震で倒壊する蓋然性が極めて高く、人命に危険を及ぼす」という『公的耐震診断書』を作成しました。これにより、単なる売却目的ではなく「人命保護のための解体」という強力無比な正当事由を確立したのです。

2-2. 【ステップ2:弁護士による『適正立ち退き料(250万円)』の客観提示】

立ち退き実務に精通した弁護士がCさんの代理人として交渉の窓口に立ちました。
裁判例に基づき、適正な立ち退き料を以下のように精密積算しました。

・新居の初期費用(敷金・礼金・仲介手数料等):約30万円

・引っ越し実費:約20万円

・現在の家賃(3万円)と新居家賃(6万円)の差額補填(2年分):約72万円

・迷惑料・移転協力金:約128万円

提示合計額:【250万円】

弁護士から住人に対し、「耐震診断の結果、裁判になっても退去命令が出る可能性が極めて高い。その場合、立ち退き料は減額される恐れがある。今合意すれば250万円を支払う」と法的な現実を毅然と通告しました。

2-3. 【ステップ3:高齢者の受け入れ先(UR賃貸・見守り付き住宅)の確保】

高齢の単身者は「次の家が見つからない不安」から居座ることが多いため、専門チームが間に入り、世田谷区内の高齢者向け公的賃貸住宅(保証人不要・見守りサービス付き)の入居手続きを代行・確保しました。住まいの不安が消えた住人は、法外な1,000万円の要求を撤回し、250万円での合意解約書にサインしたのです!

実録!三宿のアパートを「更地化&1億円売却」へ導いた裏帳簿

合意解約の締結から1ヶ月後、住人は無事に新居へ転居。
アパートは完全に空室となり、Cさんは直ちに解体工事を発注して綺麗な更地へと仕上げました。

三宿の敷地50坪の更地は、大手住宅デベロッパーの間で激しい争奪戦となり、当初の査定通り総額1億円(更地渡し)で満額成約!
立ち退き料や解体費などの諸経費は、すべて売却代金から一括清算されたのです。

Cさんがこの立ち退きトラブルを完全制圧するために投入・清算した、リアルな諸経費内訳(裏帳簿)がこちらです。

公的耐震精密診断・報告書作成費:40万円
・一級建築士による耐震診断(正当事由の立証書類)。

弁護士による立ち退き代理交渉費用:120万円
・着手金、住人面談、合意解約合意書作成、報酬金。

借家人への適正立ち退き料・移転協力金:250万円
・引っ越し費用、新居初期費用、家賃差額補填を含む実費。

住人の新居斡旋・福祉連携サポート費:20万円
・高齢者向け公的賃貸住宅の探索、契約手続き代行。

木造アパート解体工事費用(50坪・更地化):280万円
・築50年木造アパートの解体、完全更地化および滅失登記。

土地確定測量・売却仲介諸経費:390万円
・境界確定測量、1億円売却に伴う仲介手数料等。

合計諸経費(売却代金より全額清算):1,100万円
・手出し自己資金ゼロ! 1,000万円の要求を粉砕し更地1億円達成!

※立ち退き料(250万円)や解体費(280万円)などの諸経費は、売却完了時にデベロッパーからの着金で清算したため、Cさんのポケットマネーからの持ち出しは実質ゼロで完了しました。

収支シミュレーション:更地1億円売却・税制上の手残り算定

アパートの売却価格は1億円。
売却代金1億円から、立ち退き料や解体費、仲介諸経費(総額1,100万円)を差し引いた純売却代金「8,900万円」がCさんの手元に残りました。

税務上の重要ポイントとして、「借家人を立ち退かせるために支払った立ち退き料」および「土地を売るために行った建物の解体費用」は、税法上『譲渡費用(経費)』として全額売却代金から控除することができます。
最終手残り現金のリアルな算定内訳をブレイクダウンします。

1. 課税譲渡所得の算定

・更地売却価格:1億円

・譲渡費用(立ち退き料・解体費・仲介手数料等):1,100万円

・相続した土地建物の概算取得費(売却価格の5%):500万円

課税譲渡所得は、売却価格の1億円から、譲渡費用の1,100万円、および取得費の500万円を差し引くことで算定されます。

計算の結果、課税譲渡所得は「8,400万円」となりました。

2. 譲渡所得税および最終手残りの算定

上記で導き出した課税譲渡所得(8,400万円)に対し、長期譲渡所得税率(約20%)が課税されます。

・譲渡所得税(約20%):1,680万円

最終的にCさんの個人口座に着金した純手残り現金は、売却価格の1億円から、諸経費(1,100万円)および譲渡所得税(1,680万円)を差し引いた金額となります。

計算の結果、Cさんの最終手残り純現金は「7,220万円(約7,200万円)」となりました!

「1,000万円払えと脅されて売却できない」と絶望視されていた築50年のボロボロアパートが、正当事由の立証と適正な立ち退きスキームの活用により、「手出しゼロで約7,200万円の完全な手残り現金」へと姿を変えて着金しました。入居者の安全な住まいも確保しつつ、スマートな資産清算を成し遂げた瞬間です。

「古いアパートの立ち退き」を進める時の3大鉄則

もしあなたやご家族が、古いアパートや貸家の立ち退き問題に直面したら、明日からこの3つのステップを死守してください。

5-1. Step1:大家自身が感情的に「直接交渉」し続けない

当事者同士で話し合うと、過去の恩讐や感情が爆発して必ずこじれます。また、不用意に「いくらなら出て行ってくれますか?」と口にすると、相手の要求が吊り上がります。初期段階から弁護士などの専門家を代理人に立ててください。

5-2. Step2:「耐震診断」などで客観的な正当事由を固める

「土地を売りたい」だけでは裁判所は認めてくれません。「建物の老朽化が進み、人命に関わる倒壊の危険がある」「修繕費用が莫大で経済的合理性がない」という公的な診断書を取得し、法的な正当事由の外堀を埋めるのが鉄則です。

5-3. Step3:お金だけでなく「次の住まい」をセットで用意する

特に高齢者の住人は「次の部屋が見つからず路頭に迷う」という恐怖から立ち退きを拒絶します。公的賃貸住宅(UR等)の斡旋や福祉サービスとの連携を提案し、「退去後の安心」を提供することが早期解決の最大の鍵となります。
居座り住人は、恐れるな。正当事由と適正立ち退き料で「円満退去と更地の富」を勝ち取れ
三宿の好立地にあった木造アパートは、住人の法外な要求に怯えて放置していれば、大地震による倒壊事故で損害賠償責任を背負うか、1,000万円を脅し取られる最悪の結末を迎えていたはずでした。

しかし、基本に忠実な「耐震診断による正当事由の立証」と「弁護士による適正立ち退き料の算定」、そして「次の住まいの確保」を正しく組み合わせるだけで、借地借家法の壁は打ち破られ、古いアパートは即座に「更地1億円のクリーンな富」へと見事に蘇ります。

立ち退き交渉のトラブルに絶望する必要はまったくありません。

「感情でぶつかるな、客観的な証拠と法的な正当性で交渉し、正当な資産を取り戻せ」。
この正しい法務と立ち退き実務の知恵さえあれば、どんなに頑固な居座り物件であっても、住人の人権を守りながら円満に解決し、大切な土地を最高の形で次の未来へと引き継ぐことができるのです。
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