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岡本の「実家1億円と地方の山林」。いらない土地を『相続土地国庫帰属&民間引き取り』で完全手放し、1億円満額売却を達成した負動産清算ガイド

  • 2026.08.29
  • カテゴリ: 不動産相続コラム

今回の主人公は、都内のメーカーで管理職を務める長男のEさん(50代)。世田谷区岡本の閑静な住宅街にある、亡き両親が暮らしていた実家(敷地60坪、築35年の木造住宅・評価額1億円)を相続しました。

すでに自分の持ち家があるEさんは、実家を大手デベロッパーへ更地売却して約1億円の現金を作ろうと計画していました。

ところが、父親の遺品整理をしていた際、金庫の奥から見慣れない権利証が2通見つかりました。

・物件A(栃木県の別荘地):昭和50年代にリゾート開発地として購入。現在は木が生い茂る荒れ地。

・物件B(静岡県の山林):昭和40年代の原野商法で購入させられた、道すらない急斜面の山林。

固定資産税の納税通知書や別荘管理会社からの請求書を確認すると、誰も行っていないこの2つの土地のために、毎年約15万円の維持費が引き落とされていました。

「使わない土地だから、地元の不動産屋に売るか、タダであげよう」

そう考えたEさんは現地の不動産業者に連絡しましたが、返ってきたのは冷酷な言葉でした。

「Eさん、申し訳ありませんが、そのエリアの別荘地や山林は現在、買い手が完全にゼロです。
1円でも売れませんし、弊社でもタダでも引き取れません。
放置して土砂崩れや倒木が起きれば、所有者であるEさんが損害賠償責任を一生負い続けることになりますよ」

「いらない土地だけ相続放棄したい」と弁護士に相談したものの、「法律上、相続放棄は『すべての遺産を捨てる』か『すべて引き継ぐ』かの二者択一です。岡本の実家(1億円)だけを相続して、地方の山林だけを放棄することはできません」と告げられ、Eさんは目の前が真っ暗になったのです。

なぜ「地方の山林・別荘地」は手放せない地獄と化すのか?

世田谷区をはじめとする都市部に住む70代〜80代の親世代は、昭和の高度経済成長期やバブル期に「値上がり確実」「将来のリゾート生活」と騙されて原野や別荘地を買わされているケースが非常に多くあります。

1-1. 「相続放棄は選べない」という制度の壁

民法上、相続放棄は全財産の包括放棄しか認められていません。価値のある世田谷の実家を引き継ぐためには、不要な地方の負動産もセットで引き受けざるを得ないという構造的な罠が存在します。

1-2. 所有者責任(管理責任)は一生消えない

不動産は「所有権を放棄してゴミ箱に捨てる」ことができません。登記簿に名前が載っている限り、草刈り義務、管理費の支払い義務、倒木や崖崩れで近隣に被害を与えた際の損害賠償責任が、子や孫の世代まで永久に連鎖し続けるのです。

王道の解決策:国に返す新制度『相続土地国庫帰属&民間引き取りスキーム』

「一生、固定資産税と損害賠償の恐怖に怯え続けなければならないのか…」

絶望するEさんに、負動産の処分と実家売却に特化した専門チームが提示したのが、地方の土地を放置することでもなく、実家の相続を諦めることでもない、「国の新制度『相続土地国庫帰属制度』と『信頼できる民間の有償引き取りサービス』を使い分けて地方の土地を完全に手放し、岡本の実家を売却した資金から処分費用を相殺する」という最高峰の負動産完全清算戦略でした。

2-1. 【ルート1:相続土地国庫帰属制度の活用】(物件A:別荘地)

2023年(令和5年)4月からスタートした「相続土地国庫帰属制度」は、相続した不要な土地を、一定の審査基準を満たして負担金を納めることで「国に引き取ってもらう(所有権を国へ移転する)」ことができる公的な制度です。
建物がないこと、境界が明らかであること、土壌汚染がないことなどの要件をクリアし、法務局へ申請して国への帰属を完了させました。

2-2. 【ルート2:民間専門引き取りサービスの活用】(物件B:急斜面山林)

急斜面の山林や崖地などは、国の審査(国庫帰属)では不承認となるリスクがあります。
そこで、急斜面山林については、法務省ガイドラインに準拠した「実績のある有償の民間不動産引き取り業者」を活用。数十万円の引き取り手数料を支払うことで、土地の所有権を業者へ適法・永久に移転させ、将来の管理責任を完全に消滅させました。

実録!岡本の実家売却と地方土地処分を「完全清算」した裏帳簿

地方の2つの負動産の処分ルートが確定したことで、Eさんは安心して世田谷区岡本の実家の売却へ踏み切ることができました。

岡本の実家(60坪)は、解体して更地にした上で、大手住宅デベロッパーへ総額1億円(更地渡し)で満額売却が成立!
売却代金の1億円の中から、地方土地の国庫帰属負担金や民間引き取り費用、解体諸経費がすべて公的に相殺・清算されたのです。

Eさんがこの負動産連鎖を完全に断ち切るためにかかった、リアルな諸経費内訳(裏帳簿)がこちらです。

国庫帰属申請手数料・現地境界確認費:15万円
・法務局への申請書類作成、審査手数料、境界確認。

相続土地国庫帰属の基本負担金(10年分):20万円
・国へ納付した公的管理負担金(標準額)。

民間専門業者への山林有償引き取り費用:50万円
・急斜面山林の所有権移転に伴う民間引き取り契約経費。

岡本実家の解体・更地化工事費(60坪):220万円
・築35年建物の解体、完全更地化工事の費用。

実家売却仲介手数料・登記・諸経費:350万円
・デベロッパーへの1億円売却に伴う諸経費全般。

合計諸経費(実家売却代金より全額充当):655万円
・手出しゼロ! 実家売却金1億円から地方負動産も完全清算完了!

収支シミュレーション:1億円売却・負動産完全消滅の手残り算定

実家の売却価格は1億円。
売却代金1億円から、地方負動産の処分費や解体費、仲介諸経費(総額655万円)を差し引いた純売却代金「9,345万円」が手元に残りました。

さらに、岡本の実家に「空き家の3,000万円特別控除」を適用させた最終手残り現金のリアルな算定内訳をブレイクダウンします。

1. 課税譲渡所得の算定

・実家売却価格:1億円

・清算・諸経費総額:655万円

・相続した実家の概算取得費(売却価格の5%):500万円

・空き家特別控除額:3,000万円

課税譲渡所得は、売却価格の1億円から、諸経費の655万円、取得費の500万円、そして特別控除の3,000万円を差し引くことで算定されます。

計算の結果、課税譲渡所得は「5,845万円」となりました。

2. 譲渡所得税および最終手残りの算定

上記で導き出した課税譲渡所得(5,845万円)に対し、長期譲渡所得税率(約20%)が課税されます。

・譲渡所得税(約20%):1,169万円

最終的にEさんの個人口座に着金した純手残り現金は、売却価格の1億円から、諸経費(655万円)および譲渡所得税(1,169万円)を差し引いた金額となります。

計算の結果、Eさんの最終手残り純現金は「8,176万円(約8,200万円)」となりました!

「地方の山林のせいで実家も売れず、一生維持費を払い続ける」と絶望視されていた状態から、国庫帰属と民間引き取りの活用により、「厄介な負動産を2つとも完全に手放し、手元に約8,200万円のクリーンな純現金」を残す完全勝利を収めた瞬間です。

相続財産に「いらない地方の山林・別荘地」があった時の3大鉄則

もしあなたやご家族の相続で、地方の山林や使っていない別荘地が見つかったら、明日からこの3つのステップを死守してください。

5-1. Step1:地方の土地があるからと「実家全体の相続放棄」を焦らない

「山林が怖いから相続放棄しよう」と焦ってはいけません。世田谷の実家など価値ある財産まで手放すことになります。価値ある資産を売却した資金を原資にして、不要な土地を手放すスキームを組むのが鉄則です。

5-2. Step2:「相続土地国庫帰属制度」の要件を確認する

建物が残っていない平坦な土地であれば、国の「相続土地国庫帰属制度」が利用できます。境界が確定しているか、担保に入っていないかなどを専門家と確認し、国へ返す手続きを優先して検討してください。

5-3. Step3:国が引き取れない土地は「信頼できる民間引き取り」を使う

崖地や急斜面など国庫帰属の審査に通らない土地は、有償の民間引き取り業者を活用してください。ただし、中には高額な処分料だけを騙し取る悪質な業者も存在するため、弁護士や司法書士が連携している信頼できる引き取り窓口を選ぶことが重要です。
いらない土地は、抱え込むな。国庫帰属と民間処分で「完全な自由と富」を手に入れよ
用賀・岡本の格式ある住宅街にあった実家は、地方の山林や別荘地の存在を知って放置していれば、将来にわたって管理費や倒木責任で家族を苦しめる最悪の足枷になっていたはずでした。

しかし、2026年現在の進化した法制度(相続土地国庫帰属制度)と専門の民間引き取りを組み合わせるだけで、地方の負動産を完全に切り離し、世田谷の実家を手出しゼロで「8,000万円以上の確実な富」へと姿を変えることができます。

親が残した地方の山林や別荘地に怯える必要はまったくありません。

「抱え込むな、国の制度と民間処分で手放し、実家の価値を最高値で解き放て」

この正しい処分の道筋さえ知っていれば、どんなに厄介な負動産が含まれていても、家族の未来に一切の負担を残すことなく、最高の形で資産を整理することができるのです。
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