コラム
世田谷区の空き家を駐車場にするのは本当に得なのか 「とりあえず駐車場」が危険な理由と冷静な判断基準
- 2026.01.22
- カテゴリ:
不動産相続コラム
世田谷区で空き家を相続した方から、売却・賃貸と並んで必ず一度は出てくる選択肢があります。
「いったん更地にして、駐車場にしておけばいいかな」
・建物は古い
・リフォームや賃貸は大変そう
・管理が楽そう
こう考えるのは、とても自然です。
実際、世田谷区は住宅街が多く、月極駐車場の需要があるエリア も少なくありません。
ただし実務の現場では、「駐車場にしたことで、結果的に一番損をした」というケースも多く見ています。
この記事では、世田谷区の空き家を駐車場にするのは本当に得なのか を、数字と実情をもとに冷静に整理します。
世田谷区の駐車場収入はどれくらいか
まず現実的な数字から見てみましょう。
世田谷区の月極駐車場の相場は、
・1台あたり:月2万〜4万円前後
(立地・駅距離により差あり)
仮に、
・2台分確保できた場合
→ 月4万〜8万円
→ 年48万〜96万円
一見すると、
「固定資産税くらいは払えそう」と感じる方も多いと思います。
ただし、これは “満車が続いた場合”の話 です。
駐車場にすると税金が一気に重くなる
世田谷区の空き家を駐車場にする最大の注意点が、固定資産税の増加 です。
建物を解体すると、
・住宅用地の特例が外れる
・固定資産税が最大6倍
になる可能性があります。
たとえば、
・空き家のまま:年10万〜20万円
・更地(駐車場):年50万〜100万円超
というケースも珍しくありません。
つまり、
⇒ 駐車場収入の多くが、税金で消える
という現象が起きやすいのです。
駐車場は「収益性」より「暫定利用」と考えるべき
世田谷区で駐車場利用が向いているのは、長期収益目的ではなく、あくまで暫定利用 の場合です。
例えば、
・売却までのつなぎ
・将来建て替える予定
・すぐには売れない事情がある
こうしたケースでは、
・建物を解体
・最低限の整地
・月極駐車場として一時活用
という使い方は合理的です。
ただし重要なのは、
⇒ 「いつまで駐車場にするか」を決めておくこと
です。
期限を決めずに始めると、ズルズルと続けてしまい、結果的に損失が膨らむことがあります。
世田谷区で「駐車場にして後悔する」典型例
実務で多い後悔パターンは次の通りです。
◆ 税金が想定以上に高かった
・家賃収入のように安定しない
・空きが出ると赤字
・税金は満車でも空車でもかかる
◆ 売却タイミングを逃した
・駐車場収入があるから決断できない
・市場が良い時期を逃す
・結果的に土地価格が下がる
◆ 再建築・売却時に余計な手間が増えた
・アスファルト撤去費
・契約解約の調整
・近隣トラブル
「簡単そうに見えて、後処理が意外と大変」
というのが、駐車場活用の落とし穴です。
世田谷区の空き家活用で駐車場が向いている人
それでも駐車場活用が向いているのは、次のようなケースです。
・近隣に駐車場需要が明確にある
・売却までの短期間(1〜2年)
・他の活用が物理的に難しい
・税金増加を理解した上で選択している
逆に、
・収益目的
・長期保有前提
・老後資金の柱にしたい
という場合、世田谷区で駐車場は非常に効率が悪い選択肢になることが多いです。
世田谷区の空き家を駐車場にするのは「得」ではなく「一時しのぎ」
世田谷区の空き家を駐車場にする判断をまとめると、
・ 初期投資は少ない
・ 管理は比較的楽
・ ただし税金は一気に重くなる
・ 収益性は高くない
・ 長期活用には向かない
というのが現実です。
世田谷区の空き家は、
・土地価値が高い
・だから活用方法を誤りやすい
・でも「簡単そうな選択」が一番損になりやすい
不動産です。
駐車場は、
⇒ 「何もしないよりはマシ」な選択肢であって、
⇒ 「得をする選択肢」ではない
という位置づけで考えるのが現実的です。
もし今、
・駐車場にしようか迷っている
・他の活用が面倒に感じている
という状況なら、それは 活用方法ではなく、出口(売却・賃貸)を整理すべきサインかもしれません。