コラム
世田谷区で空き家が増えている本当の理由とは? 相続と高齢化の現実を、不動産相続の現場から解説
- 2026.01.02
- カテゴリ:
不動産相続コラム
「世田谷区=人気エリア」「不動産価格が高い街」
そうしたイメージを持つ方は多いでしょう。
しかし実際には、世田谷区では空き家が年々増加している という現実があります。
しかもその多くは、
・山奥の不便な場所
・需要のないエリア
ではなく、住宅需要が高いはずの世田谷区の住宅地 に存在しています。
なぜ、これほど人気のある世田谷区で空き家が増えているのでしょうか。
その背景には、「相続」と「高齢化」 という、避けて通れない構造的な問題があります。
この記事では、不動産相続の現場に携わってきた立場から、世田谷区で空き家が増えている本当の理由 を、できるだけ分かりやすく解説します。
世田谷区の空き家は「相続」がきっかけで生まれている
世田谷区の空き家の多くは、相続をきっかけに発生している空き家 です。
典型的な流れは次の通りです。
・親が世田谷区の戸建てに長年住んでいた
・高齢になり、施設入所・入院・同居などで家を空ける
・そのまま自宅に戻らず、相続が発生
・相続人はすでに別の場所で生活している
この時点で、「住む人がいない家=空き家」 が生まれます。
世田谷区の場合、
・相続人が都内や近郊にすでに持ち家がある
・仕事や子育ての関係で実家に戻れない
というケースが非常に多く、「とりあえずそのまま」 という判断がされやすいのが特徴です。
高齢化が進む世田谷区の住宅事情
世田谷区は、実は 高齢化が進んでいる自治体 の一つです。
・昭和40〜50年代に家を購入した世代が高齢期に突入
・戸建て住宅に一人、または夫婦のみで住んでいるケースが多い
・子ども世代はすでに独立し、別の地域で生活
こうした背景から、「住んでいるが、将来的には空き家になる予備軍」が世田谷区には非常に多く存在しています。
高齢化 → 施設入所 → 相続 → 空き家
という流れは、今後さらに加速すると見込まれています。
「世田谷区だから大丈夫」という判断が空き家を増やす
世田谷区の空き家問題を複雑にしているのが、「世田谷区だから価値があるはず」という心理 です。
・立地が良い
・地価が高い
・いずれ売れば何とかなる
この意識が、売却・活用・解体といった判断を 先送り させます。
しかし現実には、
・建物は年々老朽化する
・管理コストはかかり続ける
・相続人が増え、意思決定が難しくなる
・税金や法的リスクが積み重なる
という状況が、静かに進行していきます。
「価値があるはず」という思い込みこそが、世田谷区の空き家を増やしている原因の一つ なのです。
相続人が複数いることで動けなくなる現実
世田谷区の空き家相談で非常に多いのが、相続人が複数いて話が進まないケース です。
・兄弟姉妹で意見が割れる
・誰も実家に住まないが、誰も手放したくない
・思い出があり、感情的に決断できない
・「とりあえず今は何もしない」という合意
この状態で時間が経つと、
・建物が古くなる
・解体費が上がる
・売却条件が悪くなる
という結果になり、
「もっと早く動けばよかった」
という後悔につながることが非常に多いのです。
世田谷区の空き家は「放置リスク」が大きい
世田谷区の空き家を放置すると、次のようなリスクがあります。
◆ 固定資産税の増加
管理不全と判断されると、住宅用地の特例が外れ、固定資産税が最大6倍 になる可能性があります。
◆ 近隣トラブル
・雑草
・害虫
・景観悪化
・不法投棄
住宅が密集している世田谷区では、空き家は近隣トラブルに直結しやすいのが現実です。
◆ 売却しづらくなる
・雨漏り
・シロアリ
・老朽化
が進むことで、「解体前提でしか売れない」という評価になるケースも少なくありません。
世田谷区の空き家は「価値があるからこそ」増えている
世田谷区で空き家が増えている背景には、
・ 相続による居住者不在
・ 高齢化の進行
・ 「世田谷区だから大丈夫」という思い込み
・ 判断の先送り
という構造的な問題があります。
しかし裏を返せば、正しく向き合えば、世田谷区の空き家は十分に活かせる資産 でもあります。
「売る」「貸す」を今すぐ決める必要はありません。
大切なのは、放置した場合のリスクを理解し、早めに整理すること です。
もし、
・世田谷区で実家を相続している
・将来的に空き家になる可能性がある
・どう動くべきか分からない
という状況であれば、「まだ大丈夫」ではなく「今だからこそ整理する」
その一歩が、将来の後悔を防ぎます。