コラム
地方に住む親の家、相続する?しない?(世田谷区編)
- 2025.07.25
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不動産相続コラム
「親が地方に住んでいるけれど、自分は世田谷区で生活している」――そんな方の多くが、いざ相続の場面になると「地方の親の家を相続すべきか?それとも放棄すべきか?」という大きな判断に迫られます。
少子高齢化と人口減少が進む中、地方の不動産は資産価値が下がりやすく、世田谷区のような都市部で暮らす人にとっては管理が大きな負担になりがちです。一方で、親が残してくれた家を手放すことに抵抗がある方も多いでしょう。
この記事では、「相続する」場合と「しない」場合のメリット・デメリット、判断基準、そして世田谷区に住む方が地方の実家を相続する際の注意点を5部構成で解説します。
【第1部】地方の親の家を相続するメリット・デメリット
■ メリット
・親が残してくれた財産を守れる
・将来、売却や賃貸で活用できる可能性がある
・セカンドハウスや田舎暮らしの拠点として使える
■ デメリット
・固定資産税や管理費用がかかる
・空き家として放置すると、特定空家に指定され税負担が増加
・世田谷区から遠いため管理が困難
・地方の不動産は売却が難しく、価値が低下するリスクが高い
特に世田谷区の住民にとっては、距離の問題が大きなネックになります。
【第2部】相続しない=相続放棄の選択肢とは?
相続放棄とは、家庭裁判所に申し立てて相続権を放棄する手続きです。
■ 相続放棄のメリット
・不要な不動産や借金を引き継がずに済む
・将来的な管理負担や税負担を回避できる
■ 相続放棄のデメリット
・不動産だけでなく、他の資産もすべて放棄することになる
・相続放棄は「3か月以内」という期限がある
・世田谷区の実家や資産も同時に放棄対象になりかねない
相続放棄を検討する際は、資産全体の状況を把握することが大切です。
【第3部】地方の実家を「活用する」ための選択肢
相続する場合でも、そのまま放置するのは危険です。世田谷区に住んでいる方が地方の実家を有効活用する方法をいくつか紹介します。
★賃貸として貸し出す
地元の不動産会社に管理を委託すれば、遠隔管理が可能
★売却する
早めの売却を検討。地域によっては買取専門業者に相談する
★リフォームやリノベーションを行い別荘化
世田谷区と二拠点生活を楽しむ選択肢も
★空き家バンクを利用する
地方自治体の空き家バンクに登録し、移住希望者に紹介してもらう
【第4部】判断基準と世田谷区在住者が気をつけたいポイント
地方の親の家を相続するかどうかを判断する際の基準を整理してみましょう。
・不動産の価値(売却可能性・資産価値)は?
・維持管理費用や固定資産税はどれくらいかかる?
・将来的に利用する予定があるか?
・世田谷区からの距離や管理のしやすさは?
特に世田谷区の住民は、距離が離れている分、管理や活用に工夫が必要です。例えば、信頼できる地元の不動産会社や管理会社と連携することが重要になります。
【第5部】相続前後でやっておくべきチェックリスト
・ 地方の親の家の不動産評価額を確認したか?
⇒ 固定資産税評価証明書や不動産会社の査定で資産価値を把握。
・ 固定資産税や維持費用を試算したか?
⇒ 管理費用や修繕費も含めた年間コストを確認。
・ 他の資産や負債の状況も含めて全体像を把握したか?
⇒ 家だけでなく、預貯金・借金も含めた総資産を整理。
・ 相続放棄の期限(3か月)を認識しているか?
⇒ 期限を過ぎると自動的に相続した扱いになるので注意。
・ 活用方法(賃貸・売却・空き家バンク登録など)を検討したか?
⇒ 自分で利用するか、第三者に貸す・売るかを決めておく。
・ 信頼できる不動産会社や専門家に相談したか?
⇒ 世田谷区と地方両方の相続や不動産に詳しい専門家を探す。
・ 世田谷区に住む自分のライフスタイルと負担を考えたか?
⇒ 距離や管理の手間が生活に与える影響を考慮。
【まとめ】迷ったら「情報収集」と「専門家相談」から始めよう
地方の親の家を相続するかしないかの判断は、感情だけでなく、資産価値・管理負担・将来の活用可能性を総合的に考えることが大切です。
特に世田谷区に住んでいる方にとっては、距離がある分だけ判断を誤ると後々大きな負担となりかねません。迷ったときは、まずは不動産評価や活用方法について情報を集め、信頼できる専門家に相談してみましょう。
「相続するか、しないか」という大きな判断も、情報と準備があれば後悔しない選択ができるはずです。